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早めに気づいておきたい左右バランス

 


生後2カ月後半になる頃、息子の人生に

ある大きな出来事が起きました!!



生まれてまもない頃は 
常にどちらか一方に向いていた頭も 
徐々にからだの正面で保てるようになり 


動くものを目で追いかける「追視」にも 
頭がついてくるように。 


手や足も重力に逆らって 
バタバタ動かすようになっていました。


そんな活発な動きをする一方で 
一番多く見られた仕草というと… 

 

 

これ

 




顔の前にこぶしを持っていき、 
ジーーーっと見つめて静止。 


やがて口や舌をモゾモゾ動かし始め、 
こぶしを舐めようとするけれど 


鼻やおでこにコツン☆ 
あえなく失敗。 



 

次こそは!と 
リベンジするように毎日毎日くりかえし。 

 

 

赤ちゃんのそんな可愛い光景、

見たことありませんか?


ついに始まりました。
「ハンドリガード」 


■発見!自分のからだ 
  


ハンドリガードは 
生後2~3か月の赤ちゃんに見られる特有のしぐさで

 

 

「見る力」と「動かす力」が発達してきて
自分の体を認識しはじめた証とされています。 


息子もようやく 
「手」を発見したってことですねー。 



逆に言えば、 
これまでは動かしているように見えて 


自分のものだという認識がなかったと思うと 
赤ちゃんって本当に不思議な存在ですよねー^^




これは、一体なんだろう?って 
「見て」 


舐めたくて 
肘を曲げたり、手首を返したり 
「動かして」 


ふれて ふれられて  なめて 
「感じて」 


この手は「自分の体の一部」であり、

動かしたいように動かせるものだと気づくのですね。

 


赤ちゃんのボディイメージが作られていく瞬間。 

ようこそ「ぼく」の世界へ! 


■左右バランスよく使えていますか? 


ところが、


ハンドリガードが始まったころ 
少し気になることがあったんです。 


それは 
「左手の存在しか気づいていないかもしれない??」 


実は息子、どちらかというと 
頭を左方向に向けていることが多かったんです。 
その影響でか、気がつけばいつも 
左手ばかりを眺めていました。 


このままでは、もしかすると 
左手ばかりを使うようになり 
ますます左側の世界に興味をもって 


からだも左側を優位に 
使うようになる可能性があるってことです。 
なぜなら
赤ちゃんの発達は感覚がすべて。 
実感できるものしか分かりません。 


使いやすい方だけを使うということは 
<使わないものは使えない>ということです。 


実際に、 


・片側だけの寝返りをする 
・片手だけをつかった腹ばいをする 
・どちらか一方にこけやすい など  


左右バランス良く動けていないケースは
運動がはじまるもっと前の 
こうした日常の習慣やクセによる経験不足も要因のひとつ。 

そうなる前に、できるだけ早いうちに 
左右均等にからだを使えるようになると 


その後の発達が 
スムーズにつながっていく可能性が大きいのです。 



■左右差をなくすことが発達のカギ! 


ポイントは 
<赤ちゃんが自分のからだに気づくお手伝い> 


息子に日常で取り入れていたことは 

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①からだの正面で、目と目を合わせて遊ぶ 
(からだの真ん中を教えてあげる) 



②右手を見せる+丁寧にたくさん触る 
(右の存在を教えてあげる) 



③右腕が動かしやすいように 
肩回り・腕・肘・手首をほぐすようにマッサージ 
(動かしにくいところに感覚を入れる) 
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こんな関わりを意識的に続けていたところ 
右手を見つめたり、
顔の正面で
両こぶしを同時に見つめるようになりました! 
ぼくの手は2つあるってことに 
ちゃんと気がついてくれたようです^^ 
取扱説明書がない 自分のからだ。 

何度も試して、失敗しながら 
自分で扱い方を学ぶしかありません。 


生まれてから立って歩くまでが 
まさにその時期なんです。


できるだけバランスよく
動きやすい体にしてあげるために
強い向きぐせはないかな? 
抱っこや授乳の時、体はねじれていないかな? 


寝返りは両方しているかな? 
ハイハイは両手足が交互に動いているかな? 


そんな視点で 
左右のバランスを見てあげることをお勧めします。