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お座りするまでの過ごし方って?

ゴールデンウィーク終盤。
行楽日和が続いてますが、いかがお過ごしですか^^


今日は読者様からの
ご質問を共有させていただきます。


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いつも勉強させていただいています。

大人の手によってお座りをさせないとあったのですが
そうなると普段はどういった姿勢をさせていたら良いのでしょうか

常に縦抱き?常に横にさせておく?
うつぶせはどの程度させていたら良いのでしょうか?

現在、ミルクの時間から二時間ほどあけても
うつぶせをさせていると軽くミルクを吐く時も少なくないので

1日のうちに数回数分だけ
うつぶせさせている程度になってしまってます。

今週末に6ヵ月を迎える子供で
寝返りは片方のみですがスムーズにしています。
反対側の寝返りや寝返り返りはまだです。

ベビーベッドで横にさせることが多いので、
大人が寝返りを止めたり、体勢を戻してしまうことがよくあり
それも良くないかなぁと考えていたところでした。


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ご質問ありがとうございます。


本来、ひとり座りとは
「ハイハイ姿勢から自分で体を起こして座る」
ことを指します。


その前に大人の手で赤ちゃんの体を起こして
お尻を床につけて座らせたり、


べビーチェアやソファに
もたれさせるように座らせることは


自分でバランスをとる練習のチャンスを奪い
お座りする力を妨げてしまいます。


ですから
お座りは練習する必要はないのです。


では、お座りするまでの赤ちゃんは
どんな風に過ごすのがよいのでしょうか?


●発達が進みやすい環境は「自分で動ける」ことです。


メール講座のなかで
お座りするまでの赤ちゃんの発達は


①泣く

②寝返り

③うつ伏せ

④腹ばい

⑤はいはい位

⑥お座り


と紹介させていただきました。


この発達段階にあった姿勢で
過ごせるといいですね。


例えば、ご質問のお子様のように
寝返りしている赤ちゃんは、


自分でうつ伏せになったり
仰向けでは足を持ったり


やや横向き姿勢で遊んだりと、
絶え間なく動いていると思います。


もう少し発達が進むと
前進しようと手を伸ばしたり


手足を浮かせてバタバタしたり
その場で回転したり
うつぶせ姿勢でもいろんな動きを見せてくれるようになります。


赤ちゃん自身が見せるそれらの動きを
妨げない環境であることが理想です。


ですから、「常に」同じ姿勢にして
動きを固定しないことをお勧めします。


そして、質問者様もお気づきのように
寝返りの左右差はできるだけない方がよいですね。


寝返りは、からだの真ん中を獲得する運動で
後のバランスよい体の使い方につながります。


寝返りしない方に壁や家具があって
赤ちゃんの視界が遮られていないか?


遊ぶ場所が定位置で決まっていたり、
いつも同じ方向から話しかけているなど
片側だけを向く癖がついていないか?


など、まずは赤ちゃんの過ごす場所が
左右差がつきやすい環境になっていないか見直してみてください。


次は、からだにもアプローチ!


動きの左右差は、経験の左右差とも言えます。
使っていないから使えないということも。


寝返りしにくい方のわき腹を触って
「こっちも使うんだよ」とからだに教えてあげてくださいね。


わき腹は赤ちゃんが感じにくい部位なので
日頃から意識的に触れるようにしたり
横向きにしてわき腹を床につける刺激もお勧めです。


常に大人が
何かしてあげなくてはならないのではなく、


赤ちゃん自身が
自由に姿勢を変えられる環境を整えてあげる


これが基本かなと思います^^


皆さんの現場でも
ご参考になればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。