「お座りしているときの足の形」について
読者様からこのようなメールをいただきました。
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七ヶ月の娘がいます。
お座りができるようになりましたが、足がおねえさん座りといいますか、
左右非対称となり、前に進みにくい様子があります。
右足が伸びていたら左足は正座のようになっていたり
またそれが逆だったりという状況です。
寝返りが左からが得意で、右からの寝返りは苦手な様子があって、
アンバランスなので、今は右からの寝返りを練習しています。
以前一つ前に戻って練習と聞いたので…このような関わりで大丈夫でしょうか?お座りの時の足の非対称には他に理由があるのでしょうか?
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いつも熱心に配信をご覧になってくださって光栄に思います。
ありがとうございます。
お座り姿勢の足の形の左右の違いに気づかれて、
もう一度、寝返りを意識されているという質問者様。
お母様の観察力、本当に素晴らしいですね。
そして、鋭い!!!
●お座りの観察ポイントとは
質問者様もお気づきのように、安定したお座りのためには
確かに寝返りの左右差はできるだけ少ない方がよいと思います。
このメルマガでも繰り返しお伝えしている寝返りですが、
「からだの真ん中を獲得する」という運動ですので、
左右バランスよい体の使い方にはとても重要なのですね。
赤ちゃんが発達過程のなかで獲得する自然なお座り姿勢は
・座骨を床につけてお尻をたて
・両股関節を外に開いたカエル足
ところが、体を支える力に左右差がある場合、
不安定で倒れそうな方の足を伸ばしたり、
お姉さん座りしたりすることがあります。
実はこうやって、床につける足幅(面積)を大きくとって
バランスを取ろうしている可能性があるのです。
ですので、足がいつも同じ形で非対称だとすれば、
質問者様のようにさかのぼって、寝返り運動から再学習すると同時に
お座りの時は、両足をカエル足にしてあげて
中心軸の感覚を教えてあげることをお勧めします。
他には「股関節の可動域の差」という要素もあると思います。
動きづらさを感じておられるのであれば、
カエル足になりにくい方の股関節をクルクル回したり、曲げ伸ばししたりして、よーくマッサージしてみてくださいね。
●でも実は、良いお座りって…
腹這いや四つ這いからお座りになる
お座りからまた腹這いや四つ這いに戻る
こんな風にもう
自由自在に動ける赤ちゃんは、
次々と遊びや興味の対象を変えるなかで
両足を伸ばして座ったり、
カエル足+片足を伸ばしたり、
正座したり、お姉さん座りしたり
実は、足の形をいろいろ変えることができ
お座りのバリエーションをたくさんもっているものなのです^^
足の形にバリエーションがあるということは
上半身をねじったり、曲げたり、伸ばしたり
それだけ自由に姿勢が変えることができ
自分の体を使いこなしている証とも言えます。
お座りで重要なことは、じっと座っていられることではなく
そこから姿勢を変えられること。
ということで、ここでの
お座り姿勢の大切な観察ポイントは、
・非対称の形がいつも同じパターンなのか
・自由な動きのなかで、いろんな座り方をしているのか
ご参考になればと思います。